クラウド会計ソフトのすすめ

『経営のお供』とも言える会計ソフト。
今回は、当事務所でも使用している『freee会計』の簡単なご紹介や、クラウド会計ソフトのメリットなどについてお伝えしたいと思います。

一般の表計算ソフトを使って帳簿を付けられる方も多いかもしれませんが、クラウド会計ソフトは実際に使ってみると、本当に便利なツールです。

会社の帳簿は複式簿記が基本です。
表計算ソフトであればおそらく、自分で科目を決め、借方、貸方を確認し、仕訳を入力していく流れになると思いますが、科目の間違いや、金額の入力ミスなどで借方、貸方がずれてしまった、といった経験はありませんか？

最近の会計ソフトでは「自動仕訳」の機能が大変進化しており、この日々の仕訳がとても楽に行えます。
ALTが使用するクラウド会計ソフト「freee会計」では、例えばレシートなどは、スマホで撮影して取り込むだけで、日付や金額が読み込まれ、取り込んだレシートはそのまま電子帳簿保存法に対応した形式で電子保存されます。また、事前に自動仕訳のルールを登録しておけば、同じような内容の取引については、勘定科目も自動で登録されますので、実質、仕訳作業がなくなります。
書類によっては、一部読み込みがうまくいかない場合もありますが、それぞれ記入欄が分かれているため、視覚的に確認がしやすく、間違った箇所の訂正も簡単に行えます。

【 クラウド会計ソフト 】
最近耳にする機会も多いクラウド会計ソフトですが、そもそもどんなものなのでしょうか。

大きな特徴の一つは、インターネット環境があればどこからでもアクセスできる、という点です。
メディア(CD)購入版などは、パソコン本体にソフトをインストールする(取り込む)ため、基本的にインストールしたパソコンのみで使用します。一方クラウド版では、インターネット上のサーバで管理されているため、場所を問わず、インターネットの環境さえあればどこからでもアクセスし、利用することができます。
freee会計のようにスマホアプリも連動しているソフトであれば、スマホから仕訳を入力することも可能です。

　〇クラウド会計ソフトのメリット
　・インターネット環境があればどこからでもアクセスできる
　・自動更新によりアップデートの手間がかからない
　・バックアップの必要がない
　・インターネットバンキングやクレジットカードなどの外部データの取り込みが簡単
　・さまざまなレポートの作成がリアルタイムで可能

　▲クラウド会計ソフトのデメリット
　・インターネット環境がないと利用できない
　・インターネットの環境(速度)によっては動作が遅いと感じる
　・まだまだセキュリティ面に不安がある
　・サブスクリプション(月払いや年払い)での契約が多いためランニングコストがかかる

クラウド版、メディア版それぞれにメリット／デメリットはあります。
実際どちらが良いかは、お使いになる企業様によっても異なるとは思いますが、スモールビジネスや小規模事業所、またリモートワークなどの自由度の高い経営スタイルの企業の場合には、まず間違いなくクラウド会計ソフトがおすすめです。決め手はやはり、圧倒的な利便性です。

上述のメリット部分はどれも、会計業務を効率化させる要素です。限られたスタッフでより高い利益を生み出す必要性のある中小企業にとっては、非常に強い味方となるツールです。

セキュリティ面の不安については、パスワードをより複雑なものにする、ログイン時の二段階認証を設定するなど、利用者側で軽減できる対策もあります。
また、サブスクリプションによるランニングコストについても、月払いの最低価格プランから始めてみる、など、価格を抑えつつ費用対効果を確認する方法もあります。月額契約であれば、購入版と違い、導入したが使いこなせず無駄になった、といった心配もありません。

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