そうだ!会社をつくろう⤴

動機?モチベーション??本当に大切なのは。。。

脱サラしたい、夢がある、もっと自由に仕事をしたい、など、起業(会社設立)を目指される方の動機はもちろん十人十色です。

この記事を読まれている方は、少なからず起業に興味をお持ちかと思います。
今、まさに起業をお考えになっている方におたずねします。あなたの「動機」は何ですか

ある投資セミナーでの話です。
講師の方が「セミナーに参加した理由は何ですか?」とおたずねになりました。
講師の方は続けて「私は会社がイヤで仕方なかった。そのために必死でお金を貯めて投資を始め、脱サラしました。」「何かがイヤでそこから抜け出したい、自分を変えたいというのはとても強い動機になります。」

別の話ですが、こちらは起業ハウツー系の書籍から。
現状がイヤで、そこから逃げたいというようなマイナスの動機からでは、起業はうまくいかない。これをやりたい、と強く思う気持ちが大切です。」

上の二つはどちらも、起業の「動機」に焦点をあてた話ですが、一方が正しくて、一方が間違い、なのでしょうか。
また、起業にあたっては「動機」が一番大切なものなのでしょうか。

私の一度目の起業は、両親の経営する会社の倒産がきっかけでした。
古い産業の会社で、スタッフも高齢が多く、突然の倒産に転職のあてもないと皆困窮していました。右も左もわからぬまま、とにかくスタッフや取引先を守らねば、と奮闘しながらの起業がはじまりです。

二度目の起業はもちろん現在の会社です。
今度はすべてが自分の意志で、じっくりと計画を立て、たくさんの方に支えられながらのスタートアップでした。

一度目と二度目、起業の背景や動機、段取り、また業種に至るまで、大きな違いがあります。
しかしながら結果としては、どちらもめでたく経営をスタートさせ、一度目の会社に至っては、創業15年という節目を迎えることもできました。

あくまで私個人の意見ですが、起業を目指す動機や背景が、直接的な起業成功のカギになるわけではありません。
動機や背景は、どちらかといえば、創業までの苦労を乗り越えるモチベーション維持に貢献してくれる要因だと言えます。

起業とは会社を興すこと、ですが、ここには大きな落とし穴があります。
それは、起業の本当のゴールを錯覚してしまうことです。

創業守成/創業は易く守成は難し

中国の古書「貞観政要(じょうがんせいよう)」で語られる有名な故事に「創業守成(そうぎょうしゅせい)」というものがあります。創業守成とは、唐の太宗が部下の房玄と魏徴に「新しく国を作ることと、国を守っていくことではどちらが難しいか」と問いかけた逸話から派生したといわれる故事成語です。

大宗の問いに対し房玄は「戦で群雄割拠し、勝利を収めた者だけが、相手を従え国を作ることができる。だから国を作ることの方が難しい」と答え、魏徴は「昔から、帝王となる者は、大きな苦難を乗り越え国を作るが、その後、楽な方へと流れ怠けてしまい、国を失っていく。だから国を守ることの方が難しい」と答えました。

これを聞いた大宗は「房玄は私と共に、何度も死線を乗り越え、天下を取った。そのため国を作ることの難しさを知っている。一方魏徴は、私と一緒に世を治め、国を治める者のおごりや怠慢といった、物事をおろそかにする心が、世の乱れや動乱を生んでしまうことを恐れている。だから国を守ることの難しさを知っている。 」と話し、続けて「しかし、国を作る困難はすでに去った(創業は成された)。これからは、国を守ることの難しさについて、諸君たちと共に考え、慎んで対応していきたい。」と答えたとされています。

このことから、少しニュアンスは変わりますが、何事も、新しく始めることよりも維持して守っていくことのほうが難しい、という意味で使われるようになったそうです。

「創業守成」「創業は易く守成は難し」
これは、国の統治や政治だけの話ではなく、まさに起業と会社経営にもあてはまる言葉です。

独立や会社設立には、もちろん大変なエネルギーや努力、準備、また、多くの人の支えが必要になります。
そのためどうしても、起業~会社を興すこと~そのものを目的やゴールと錯覚し、設立と同時に燃え尽きてしまうような起業家の方も少なくないのです。
ですが、本当に大切なのはその後。起業はゴールではなく、会社を経営する、という目的の最初のハードルに過ぎません。

日本では、創業1年後には約30%、5年後には約60%、10年後には約75%の会社が何らかの理由で廃業していくと言われています。

起業を志したその瞬間からあなたは起業家であると同時に、未来の経営者です。
創業10年を迎えられる会社となるために創業のその先=「経営」を見据えたスタートをきりましょう!

ここまでお読みいただきありがとうございました。次回投稿にもご期待ください♪

Posted by ALT